「昭和の8時間労働」より「令和の5時間労働」の方がしんどい説。〜現代の仕事、密度がブラックホール級な件〜
こんにちは。今日も今日とて、鳴り止まないSlackの通知音をBGMに、白目を剥きながらキーボードを叩いている皆さん、お疲れ様です。
ふと思ったんです。
「昔の人って、よくあんなに長時間残業できたな?」と。
24時間戦えますか? ビジネスマーン! なんて歌がありましたが、今そんなことしたら1週間で人類が滅亡しますよね。実はこれ、私たちの根性がなくなったわけじゃなく、「仕事の密度」がバグレベルに濃くなっているせいだと思うんです。
今回は、便利になりすぎた現代社会の罠について考えてみました。
1. 40年前:仕事中に「公式なサボりタイム」があった
今から40年ほど前。まだインターネットが「魔法の言葉」だった頃、仕事には物理的な「待ち時間」が大量にありました。
- 資料作り: 手書き or ワープロ。コピー機は遅いし、何なら印刷待ちでタバコ一本吸えた。
- 移動: 電車に乗れば完全なるオフ。連絡手段は公衆電話のみ。「今どこだ!」と上司に詰め寄られる心配もなし。
- 通信: 郵送。書類を送ったら届くまで数日。その間は「待ち」という名の平和な時間。
つまり、1日のうちに「何もできない隙間時間」が数時間は確実に存在していたのです。脳みそをクールダウンさせる時間が、システムとして組み込まれていたんですね。
2. 現代:隙間時間は「労働」に侵食された
ひるがえって現代。効率化の悪魔が囁きます。
「移動中にスマホでメール返せるよね?」
「印刷待ち? クラウドで共有すれば一瞬だよ?」
「Zoomなら移動時間ゼロで会議ハシゴできるね!」
…いや、余計なことすな。
効率化したはずなのに、空いた時間はすべて「次の仕事」で埋め尽くされました。今や、エレベーターを待つ15秒ですらチャットを確認する始末。現代人のスケジュール帳には、もはや「呼吸をする隙間」すら残っていません。
3. 「昭和の8時間」vs「令和の5時間」の疲労感
昔の人が「俺たちの若い頃は毎日終電まで働いたもんだ」とマウントをとってくることがありますが、あれは**「密度」がスカスカだったから可能だった**んです。
- 昔: 8時間以上拘束されていても、実質フルスロットルなのは4~5時間くらい。残りは雑談、移動、待ち時間。
- 今: 5時間ずっとノンストップ。脳のCPUは常に100%稼働。マルチタスクの嵐。
…まだ労働時間は3時間も残っている。
結果、現代人は5時間働いた時点で、昭和の8時間分以上に相当する脳エネルギーを使い果たしています。 5時間経ったら、もう脳みそは「出がらしのティーバッグ」状態。ここから残業なんて、精神のドーピングなしでは不可能です。
4. そして人類の脳は、バグを起こした
パソコンだって、ずっとCPU100%で回してたら熱暴走して壊れますよね。人間も同じです。
常に情報のシャワーを浴び、即レスを求められ、隙間なくタスクを詰め込まれた結果、精神的にポキッと折れてしまう人が増えるのは、もはや進化の過程として当然の結末と言えるでしょう。
「心が弱い」んじゃない。「仕事が濃すぎる」んです。間隔開けずにカルピスの原液をそのまま飲まされてるようなもんです。
5. 【対策】現代を生き抜くための「断絶」のすすめ
この「高密度地獄」から生還するためには、もはや個人の努力だけでは限界があります。職場全体で「あえて効率を落とす」勇気が必要です。
- 「集中タイム」の設置(強制遮断):
1日1〜2時間は「チャット禁止」「電話取り次ぎNG」の時間を設定しましょう。「今、彼は精神と時の部屋に入っています」という空気感を作るのです。 - 「即レス神話」の破壊:
「すぐ返信が来る=仕事ができる」という風潮を捨てましょう。即レスは思考を分断する最大の敵です。 - 優先順位の「断捨離」:
全部やろうとしない。職場のメンバー全員で「これは今日やらなくていいよね」という合意形成をする。人が潰れる前に、仕事を潰す。 これが令和の鉄則です。
職場全体で動かなければならないので難しいかもしれませんが、「このままだと人がダメになります」と上司に伝えるところからやっていくしかないかと。
6. まとめ:たまには「無駄」を愛そう
効率化は素晴らしいことですが、人間は効率だけで生きる機械ではありません。
たまには「印刷待ちの間にボーッとする」ような、あの贅沢な隙間時間を取り戻しませんか?
現代に必要なのは、最新のタスク管理ツールではなく、「今、俺ちょっと脳みそ休めてるんで話しかけないでください」と言える、図太い神経なのかもしれません。
さあ、この記事を読み終えたあなた。とりあえずスマホを置いて、3分間だけ全力で「無駄な時間」を過ごしてみましょう。
それが、あなたの心を守る最強のライフハックです。
